指示文は、2種類の文でできている
借りた指示文を開くと、長さにひるむと思います。でも全部を書き換えるわけではありません。指示文の中の文は、じつは2種類しかありません。
ひとつは題材のこと。店の名前、見出しの言葉、品書き、写真に何が写っているか。あなたの題材と入れ替わる部分です。
もうひとつは作りのこと。使う道具立て、画面の並び順、動きの速さ、文字の組み方の規則。ページを崩れずに立たせている柱です。
やることはひとつ。題材の文だけ替えて、作りの文は一字も触らない。01で「見た目より先に仕事を決めた」のと同じ理屈です。柱を残すから、初めてでも崩れないページが返ってきます。
触らない所
02で見た「懐石 山椒」の指示文を例にします。たとえばこんな文が並んでいる部分です。
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山椒の指示文から — 触らない文の例
「Next.js (App Router)」「GSAP (スクロールトリガーと時間差リビール)」
「日本語テキストに uppercase と italic は使わない」
「アニメーションは長めのデュレーション、控えめなスケール」
道具の名前、画面の作りの規則、動きの規則。分からない言葉が並んでいる行こそ、触らない行です。意味が分からなくても大丈夫。それはAIに向けた設計指示で、あなたが読むための文ではありません。
並び順も触りません。ヒーロー(最初の大きな画面)→ 品書き → 当店について → 予約、という流れは、02で「この骨格が自分の仕事に合う」と選んだものそのものです。順番を入れ替えたくなったら、それは作品の選び直しであって、書き換えの仕事ではありません。
替える所
替えるのは、次の5つだけです。上から順に、自分の言葉に差し替えていきます。
1. 名前
「山椒」とある所を、ぜんぶ自分の名前に。店名、ロゴの文字、ページの題名。
2. 見出しの言葉
山椒の指示文には「移ろう四季を、一皿に したためる。」という見出しが書いてあります。ここに、01で書いた「いちばん伝えたいこと」を、あなたの言葉で置きます。うまい言い回しでなくて構いません。伝えたいことがそのまま書いてあれば十分です。
3. 品目・実績・数字
「八寸 移ろいの景 ¥3,800」のような具体的な中身を、自分の品や作品に。数がぴったり合わなくても大丈夫です。「4品」とある所に3つしかなければ、3つでと書き添えます。
4. 写真の指定
指示文の中の「店内の写真」「料理長の写真」を、手持ちの写真の説明に替えます。写真が足りない所は、消さずにこう書き換えます——「ここは権利の明確なストック写真を使ってください」。山椒の指示文自身も、そう頼んでいます。
5. 住所・連絡先・営業時間
いちばん忘れやすい所です。例のままの住所が残っていると、京都の懐石料理店のページになってしまいます。
01の3行を、先頭に貼る
最後に、書き換えた指示文のいちばん上に、01で書いた3行を貼ります。細かい所で迷ったとき、AIがこの3行を判断の基準にしてくれます。あなたが迷ったとき戻る場所と、同じ場所です。
このページは、(誰)のためのページです。 いちばん伝えたいことは、(ひとこと)です。 読み終えた人には、(ひとつの行動)をしてほしい。 以下の指示文を、この3行に合うように作ってください。 見た目の作りと規則は、指示文のとおりにしてください。
( )は01で書いた自分の3行に差し替えてください。
よくあるつまずき
色とフォントを最初に替える
気持ちは分かります。でも色は、ページが立ってから1か所ずつ替えるほうが、ずっと安全で速い。05(直す)で扱います。
全部理解してから進もうとする
指示文を全文理解する必要はありません。仕分けだけできれば書き換えられます。分からない行は、触らない行です。
ついでにあちこち直す
「せっかくだから予約欄も増やして、地図も足して」。足したくなったものはメモに逃がして、今日は5つの差し替えだけ。1枚目は、着くことがいちばん大事です。
この一本の終わり
書き換えた指示文が、メモに1本できたら終わりです。次は、それをAIに渡します。